イベント終了
  京大アジア・アフリカ塾~インドネシア集中講座~
CONTENTS
開催日時【東京会場】2019年11月25日(月)13:30~17:00
【大阪会場】2019年11月27日(水)13:30~17:00
会場名【東京会場】「京都アカデミアフォーラム」in丸の内 会議室
【大阪会場】 大阪市中央公会堂
会場の住所【東京会場】〒100-6510 東京都千代田区丸の内1丁目5−1 新丸の内ビルディング10F
【大阪会場】〒530-0005 大阪市北区中之島1丁目1番27号
参加費一般:4,000円/日本インドネシア協会会員:1,000円
(懇親会 別途3,000円)※すべて税込
定員各回70名程度(先着順)
主催一般財団法人日本インドネシア協会・京大オリジナル株式会社
共催京都大学東南アジア地域研究研究所(CSEAS)、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)、
京都大学人社未来形発信ユニット
後援JETRO(独立行政法人日本貿易振興機構)、国際機関日本アセアンセンター
申し込み方法下記「イベント内容」からお申込みください。
問い合わせ先京大オリジナル株式会社 研修・講習事業部 担当:岡田・松本
Eメール:kensyu@kyodai-original.co.jp
問い合わせ電話番号075-753-7778
チラシPDFこちらをクリック
イベント内容アジア・アフリカ諸国における商習慣、政治経済情勢、人々の独自の考え方については、それを形成づけてきた文化や歴史が厳然と存在する一方で、グローバル化していく社会の影響を受けて徐々に変わりつつもあります。
そのような歴史の変遷と現地で起こっている変化について、京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科、東南アジア地域研究研究所等が長年培ってきたフィールドワークの知見をもとに、紹介していきます。
今回は、一般財団法人日本インドネシア協会と連携し、インドネシアにおける政治・文化・産官学連携について紐解きます。一般的なセミナーやビジネス本などの「How to」にとどまらず、インドネシアの商習慣や政治経済情勢、人々の独自の考え方を包括的に理解するための「知(Why)」を披露します。

<東京会場のお申込み>こちらから
<大阪会場のお申込み>こちらから
★日本インドネシア協会会員の方が参加される場合、申し込み時に会員名が必要です。
TIME TABLE
13:30~開会挨拶
13:35~ ■第1講義 「不安定化するアジアにおけるジョコウィ政権」
 岡本 正明 京都大学東南アジア地域研究研究所 教授(地域研究、政治学)【2018年度大同生命地域研究奨励賞】
 
○ひとこと 東南アジアは世界でも有数の経済成長地域であり、社会の変容が非常に急速です。半年も現地に行かなければすっかり状況が変わっていることも。だからこそ、オンラインのデータに加えて現場でのフィールド・ワークが不可欠です。最近では、インドネシアだけでなく、他の東南アジア諸国での調査も始めました。
そうすると、これまで以上にインドネシアをよく分かることができます。研究の関心はつきません。
14:25~ ■第2講義 「映画が映すインドネシアの自画像」
西 芳実 京都大学東南アジア地域研究研究所 准教授(地域研究、災害対応、人間の安全保障)

〇ひとこと インドネシアでは、この20年間に経済成長にともなって映画産業も急速に発展してきました。インドネシアの国と社会をどのようにつくっていくかという考え方が映画にも反映されています。インドネシアの映画を紹介しながら、父としての指導者像、イスラム教徒の信仰と共生、内戦・災害と弔いの3つの角度から考えます。
休憩
15:20~ ■第3講義  「インドネシアにおける産官学連携」
バンバン・スビヤント インドネシア科学院上席研究員(元長官、京大で博士号取得)

〇ひとこと 過去のインドネシア国家開発計画 (2014-2019)はインフラ開発に重点が置かれたが、まだ未完成のため次期の5カ年計画(2020-2024)に持ち越しになっています。技術集約型経済へのさらなる移行を計るため、政府は100カ所のテクノパークの建設計画を進めており、さらに民間企業と研究開発期間の連携を通じて国全体で新しい産業が成長することが期待されています。これはインドネシアの民間企業が新技術にこれまであまり積極的でないためです。
次期の5カ年計画は、人材開発にも焦点を当てています。政府は最近、首都のジャカルタから東カリマンタンへの遷都を発表し、2024年には移転が完了する予定となっています。環境にやさしい新首都、スマートシティの実現に向けて、国内外の企業による新たなテクノロジーを導入するまたとないチャンスです。
日本の大学及び企業にも大いに期待しています。
16:10~3名の講師による質疑応答
16:55~閉会挨拶
関係者紹介【京都大学東南アジア地域研究研究所(CSEAS)について】
 2017年1月1日に、旧東南アジア研究所と旧地域研究統合情報センターの二部局が統合し、教員35名、客員研究員やポスドク研究員、さらには研究支援スタッフを合わせて、150名を超える大所帯となって、新たな一歩を踏み出しました。
 私たちの住む世界は今や不安定性と偶発性に満ちて、日々刻々と変化しています。科学技術のめざましい発展の一方で、環境劣化や人口の高齢化、感染症や災害、紛争や貧困、差別や不平等といった喫緊の課題に直面しています。より複合的な対応を求められるこうした課題に立ち向かうために、東南アジアという特定の地域と世界の諸地域とを相互に比較し、さらに、立ち返って自らの足元である日本について考えながら、問題への地域ベースの複合的な理解と解決へ指針を提供することを目指しています。(ジャカルタには1970年から連絡事務所があり、インドネシアは重点的に調査してきました。) 

【京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)について】
 1998年4月に発足した5年一貫制の大学院で、東南アジア地域研究、アフリカ地域研究、グローバル地域研究の3専攻から構成されています。東南アジア、南アジア、西アジア、アフリカを対象とした「地域研究」を行っています。
 地域研究の学徒は日本で図書館や研究室に籠もってばかりはいられません。地域研究にとっては、フィールドワークが生命線です。ASAFASでは、学生のフィールド派遣を支援するために、次世代型アジア・アフリカ教育研究センターを設置し、学生派遣のための予算獲得に努めてきました。現在は「海外拠点の機能強化によるアジア・アフリカ地域対応の高度グローバル人材育成」プログラムを実施中です。今後も、教員と学生が一体となって総合的な地域研究を進めていきます。
 詳しくはこちら:https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/

【一般財団法人日本インドネシア協会(JAPINDA)について】
 日本インドネシア協会は220社を超える法人会員と300余名の個人会員(2019年10月現在)の皆様に支えられ60年を超える歴史を有しております。その活動はビジネス界のみならず両国の様々な分野に於ける交流の促進を目指し、教育や調査、研究なども含め幅広く展開しています。今回は京都大学との共催でインドネシアに関する集中講座を初めて開催することになりました。10月に発足したばかりの新政権の目指すところや、注目を集める若手経営者の(現地)スタートアップ企業と日本企業の動きなど京都大学と当協会の連携ならではの興味深い講座とすべく協力しております。皆様から忌憚ないご意見を頂き、今後の事業活動の策定にも役立てて参りたいと思いますのでどうぞよろしくお願い致します。
 詳しくはこちら: https://www.japinda.or.jp/