PROGRAM
専門コース(基礎/応用)
全国スクールリーダー育成研修 E.FORUM2024
2024.8.20(火) 〜 2024.8.21(水)
8/20 9:30~17:30 8/21 9:30~11:30
- 日時
- 2024.8.20(火) 〜 2024.8.21(水)8/20 9:30~17:30 8/21 9:30~11:30
- 全国スクールリーダー育成研修 E.FORUM2024
- 会場
- 対面京都大学総合研究棟3・4号館
- 受講料(税込)
- 20・21日 15,000円20日11,000円、21日4,000円
- 定員
- 各日100名程度
- 申込期限
- 2024.7.25(木) 【 定員に達し次第、受付終了 】
学校・教育委員会の関係者、教員志望の学生に限ります。
- 講師:西岡 加名恵
- 京都大学大学院教育学研究科 教授
【メッセージ】
専門は教育方法学(カリキュラム論・教育評価論)です。各学校において、どのようにカリキュラム改善を進めることができるのかに関心を持っています。本研修が、全国の先生方の有意義な交流の場ともなることを願っています。
【主な著書】
『 教科と総合学習のカリキュラム設計』(単著、図書文化、2016年)、『教科の「深い学び」を実現するパフォーマンス評価』(共編著、日本標準、2019年)、『高等学校 教科と探究の新しい学習評価』(編著、学事出版、2020年)- 講師:石井 英真
- 京都大学大学院教育学研究科 准教授
【メッセージ】
学校で育成すべき資質・能力の中身をモデル化するとともに、それに基づくカリキュラム、授業、評価のあり方について理論的・実践的に研究しています。本研修が、それぞれの学校の授業改善を支え励ますものになることを願っています。
【主な著書】
『再増補版・現代アメリカにおける学力形成論の展開―スタンダードに基づくカリキュラムの設計』(単著、東信堂、2020年)、『授業づくりの深め方』(単著、ミネルヴァ書房、2020年)、『中学校・高等学校 授業が変わる学習評価深化論』(単著、図書文化、2022年)、『教育「変革」の時代の羅針盤』(単著、教育出版、2024年)など- 講師:開沼 太郎
- 京都大学大学院教育学研究科 准教授
【メッセージ】
専門は教育行政(政策)学、教育工学です。教育におけるICT活用の方策とともに、教員の力量向上のための養成・採用・研修のあり方についても関心を持っています。皆様方と意見交流ができることを楽しみにしています。
【主な著書】
『「教育の情報化」政策-ICT教育の整備・普及・活用』(単著、昭和堂、2024年)、『教育法規スタートアップ・ネクスト ver.2.0 Crossmedia Edition』(共編著、昭和堂、2023年)、『世界と日本の事例で考える学校教育×ICT』(共著、明治図書、2023年)- 講師:野口 寿一
- 京都大学大学院教育学研究科 准教授
【メッセージ】
専門は臨床心理学です。「この技法を使えば、この問題が解決する」といったアプローチよりも、日々の生活を送るうえでの態度を振り返って、こころを調整していくというアプローチで、カウンセリングや研究を行っています。
児童期・思春期・青年期の心理的問題や、労働者のメンタルヘルスについて時代や文化の観点から探求しています。
【主な著書】
『心理療法における葛藤と現代の意識』(単著、創元社、2015年)
『心理臨床における個と集団』(共著、創元社、2007年)
- 講師:髙橋 靖恵
- 京都大学大学院教育学研究科 教授
【メッセージ】
専門は、臨床心理学で,中でも心理臨床実践におけるスーパーヴィジョン、心理アセスメントや心理療法の指導者養成に関心を持ち、実践してきています。臨床心理士、公認心理師に加えて、家族心理士としての活動も行っており、家族の支援も常に視野において実践しております。本研修が、先生方の日常の活動にお役立ていただけるように祈念しつつ,私自身も学ばせていただきます。
【主な著書】
『心理臨床実践において「伝える」こと』 (単著、福村出版,2024年)
『心理臨床に生きるスーパーヴィジョン-その発展と実践-』 (編著、日本評論社、2024年)
『ライフステージを臨床的に理解する心理アセスメント』(編著、金子書房、2021年)- 講師:奥村 好美
- 京都大学大学院教育学研究科 准教授
【メッセージ】
専門は教育方法学です。日本・オランダをフィールドに、教育評価や授業・カリキュラムのあり方について研究してきました。 本研修が、先生方が教育のあり方を見つめ直し、編み直していく一助となりますことを願っております。
【主な著書】
『<教育の自由>と学校評価 』 (単著、京都大学学術出版会、2016 年)、『 「逆向き設計」実践ガイドブック 』 (共編著、日本標準、2020 年)、『 変動する総合・探究学習 』(共著、大修館書店、2023 年)- 講師:広瀬 悠三
- 京都大学大学院教育学研究科 准教授
【メッセージ】
教育を考え実践するとき、世界など、あまりに包括的かつ抽象的で、意識して考えることは少ないと思います。ですがそれゆえに、本分科会では、世界市民の形成という理念的・実践的なことを、地に足をつけながら、先生方と議論できれば嬉しく思います。
【主な著書】
『カントの世界市民的地理教育―人間形成論的意義の解明』(単著、ミネルヴァ書房、2017年)、『シュタイナー教育100年―80カ国の人々を魅了する教育の宝庫』(共著、昭和堂、2020年)、『教育の世界が開かれるとき―何が教育学的思考を発動させるのか』(共著、世織書房、2022年)
◇8月20日(火)9:30-17:30
【分科会A】「資質・能力」を育成するパフォーマンス評価―教科教育を中心に
講師:西岡 加名恵 京都大学大学院教育学研究科 教授
学習指導要領の2017・2018 年改訂においては、「資質・能力のバランスのとれた学習評価」を行っていくために、パフォーマンス評価を取り入れることが推奨されました。本分科会では、教科や総合学習(総合探究)におけるパフォーマンス評価の活用方法について概観します。また、教科におけるパフォーマンス課題の作り方を体験的に学んでいただくとともに、観点別評価の進め方についてご提案します。
【分科会B】授業づくりの深め方
講師:石井 英真 京都大学大学院教育学研究科 准教授
繰り返される改革の中で授業づくりの軸がぶれたり、若手教師への授業づくりの基本的な技や考え方の伝承に困難を感じたりしてはいないでしょうか。本セッションでは、授業づくりの不易を確認し、授業デザインの「5つのツボ」を紹介するとともに、教材研究をどう進めるか、学習者のつまずきをどう読み解くかといった、授業づくりにおける基本的な考え方について、ワークショップ的な演習を通して学びます。また、「教科する(do a subject)」授業をキーワードに、授業づくりの今後の方向性についても説明します。
【分科会C】今後の「教育の情報化」のあり方を考える
講師:開沼 太郎 京都大学大学院教育学研究科 准教授
Society5.0の到来に伴って社会に求められる人材像の転換が迫られ、ICT 教育にまつわる政策は新たな展開を迎えつつあります。その中核として推進された「GIGA スクール」構想は、コロナ禍の影響によるオンライン教育の需要拡大を受けて1人1台端末環境の推進が図られ、新学習指導要領の施行もあいまって評価や分析が不十分な課題が山積しています。本分科会では、「教育の情報化」政策の特徴や課題について、過去・現在・未来の視点からアプローチをはかり、「オンライン授業」や「STEAM 教育」といったICT 教育政策における課題について検討し、今後の「教育の情報化」のあり方を展望したいと思います。
【分科会D】大人のためのメンタルヘルス
講師:野口 寿一 京都大学大学院教育学研究科 准教授
教職につき子どもに関わっている方々を念頭に置きつつ、大人のメンタルヘルスについてお話します。メンタルヘルスの向上には、自分自身を見つめることが不可欠ですが、そうは言ってもなかなか難しいもので、あれこれと考えているつもりで、同じ思考をぐるぐる回ってしまうこともあります。本分科会では、ストレスやメンタルヘルスに関する知見を紹介しながら、ワークを通して自分を見つめる視点を提示します。キーワードは、ストレスの光と影、昨今のメンタル不調の傾向、問題行動=対処、日本的な協調と主体性、大人のつまづきも人生の発達、といったところです
【講演会】教育現場でのこころの支援を巡る多職種連携
講師:髙橋 靖恵 京都大学大学院教育学研究科 教授
学校や家庭といった、こどもをめぐる環境も含めて、長期的にこころの支援を考えていくべき時代になってきています。しかしながら、日本の行政においては,いわゆる縦割り型の実践が多く、他領域とのコラボレーションについては、なかなか柔軟にいかない現状があります。私自身の長年の心理臨床実践活動において、医療機関、教育機関でのそれらの実践においては、多職種連携にも注力してきていました。本研修会では,そうした体験から学んできたことをお伝えして,先生方と議論できる場になればと考えています。
◇8月21日(水)9:30-11:30
【分科会E】「個に応じた指導」の考え方ーオランダのダルトンプラン教育を手がかりに
講師:奥村 好美 京都大学大学院教育学研究科 准教授
中央教育審議会答申「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して」などをきっかけに、「個別最適化」「個別最適な学び」への関心が高まっています。この文脈で、オランダのイエナプラン教育に注目が集まっています。しかしながら、むしろオランダで実施されているオルタナティブ教育において、特に「個に応じた指導」に重点を置く教育としてはダルトンプラン教育があげられます。本セッションでは、オランダのダルトンプラン教育を手がかりに、「個に応じた指導」のあり方やそこでの教師の指導性を考えてみたいと思います。
【分科会F】世界市民の形成を考える
講師:広瀬 悠三 京都大学大学院教育学研究科 准教授
教育がなされる枠組みの単位は、地域や国家が主ですが、現在、私たち人類が直面している大きな課題は、地球環境問題や戦争など、地域や国家の枠を超えた問題です。このような世界的な課題に対処するには、教育を単に地域や国家の枠だけでなく、「世界」という視座から考える必要が出てきているのではないでしょうか。本分科会では、このような観点から、世界市民の形成とはどのようなものであり、そのような世界市民の形成を特定の場所で行うことはどのようなことか、またどのような実践を構想できるかを考えたいと思います。その際、単にグローバルに活躍する人材の育成ではなく、多層的な世界に生きる人間の形成を考察したいと思っています。
【共催】
京都大学大学院教育学研究科 教育実践コラボレーション・センター
京大オリジナル株式会社
■スケジュール
◇8月20日(火)
9:00~9:30 受付
9:30~9:45 オープニング
10:00~12:30 【分科会A】「資質・能力」を育成するパフォーマンス評価――教科教育を中心に 西岡 加名恵 教授
【分科会B】授業づくりの深め方 石井 英真 准教授
12:30~14:00 昼休み
14:00~15:30 【分科会C】今後の「教育の情報化」のあり方を考える 開沼 太郎 准教授
【分科会D】大人のためのメンタルヘルス 野口 寿一 准教授
15:45~15:50 研究科長挨拶
15:50~17:30 【講演会】 教育現場でのこころの支援を巡る多職種連携 髙橋 靖恵教授
18:00~20:00 【懇親会】(軽食・ドリンク付き)
◇8月21日(水)
9:00~9:30 受付
9:30~9:45 オープニング
10:00~11:30 【分科会E】「個に応じた指導」の考え方ーオランダのダルトンプラン教育を手がかりに 奥村 好美 准教授
【分科会F】世界市民の形成を考える 広瀬 悠三 准教授