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専門コース(基礎/応用)

Professional専門コース(基礎/応用)

2021年度 食品トレーサビリティ講習会

-食品トレーサビリティの原理と応用-
(応用は水産物特別編)

2021.11.18(木) 〜 2021.11.26(金)

農業・環境
終了オンライン
日時
2021.11.18(木) 〜 2021.11.26(金)11/18(木)講義動画配信 原理編
11/26(金)16:40~17:20 初級検定試験 Zoom
2021年度 食品トレーサビリティ講習会

-食品トレーサビリティの原理と応用-
(応用は水産物特別編)

会場
オンライン
受講料(税込)
原理編14,300円(学生7,000円) 他テキスト代2,500円程度が必要です
定員
申込期限
2021.11.9(火)
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対象

食品関連企業の品質管理・品質保証担当者、地方自治体・農協・漁協の食品安全対策や食品流通担当者、
農林水産省・農政局職員、団体・協会の職員、農業経営者・漁業経営者、研究者、学生など

講師
  • 講師:新山 陽子
    立命館大学教授(京都大学名誉教授)
  • 講師: 田代 俊文
    伊藤ハム株式会社
  • 講師:酒井 純
    食品需給研究センター
  • 講師:鬼頭 弥生
    大阪樟蔭女子大学准教授 工藤春代/京都大学講師
  • 講師:山本 祥平
    食品需給研究センター 
  • 講師:五十 嵐麻衣子
    水産庁加工流通課長
内容

■原理編 11月 18日(木) 講義動画配信開始 1week視聴可能

受講者には、上記期日に録画を配信し、11月26日(金)の応用編の講義までの1週間の間に、原理編の講習内容を習得してもらうこととします。期間中は、何度でも視聴できます。
1(30分)「食品トレーサビリティの役割と考え方」 立命館大学教授(京都大学名誉教授) 新山陽子
これまでの食品事故からトレーサビリティの必要性を明らかにし、トレーサビリティを考える上での留意点、トレーサビリティの定義とレベルなど、基本的考え方を説明する。

2(40分)「食品トレーサビリティの原理」 立命館大学教授(京都大学名誉教授) 新山陽子
トレーサビリティを確保するために事業者が実施すべき、目的の設定、識別と対応づけ、検査、記録保管、情報提供について解説し、トレーサビリティの基本原理についての理解を進める。

3(30分)「食肉のトレーサビリティの仕組みづくりと運用」 伊藤ハム(株) 田代俊文
トレーサビリティ運用の具体例として、義務化されている牛肉についてどのように仕組みをつくり運用して こられているのか(パック肉のロット管理など)、職員のトレーニングも含めて全社的な取り組みについてお話いただく。

4(30分)「日本の実情と世界の実情」 食品需給研究センター 酒井純
食品トレーサビリティに関わる日本および欧州・米国などの法令やISOなどの国際規格について、制定の目的、事業者の要件を概説する。可能な範囲で実施状況や改正の動きも紹介する。

5 (30分)「食品安全・衛生管理の考え方」 大阪樟蔭女子大学准教授 工藤春代/京都大学講師 鬼頭弥生
食品安全確保のためのリスクアナリシスの考え方と枠組みを解説する。さらに、一般衛生管理、HACCP を含む事業者レベルの食品衛生管理システムの基本的考え方を解説する。

6(30分)「過去の重大事故から学ぶ、食品企業の危機管理」 食品需給研究センター 山本祥平
食品事故発生時に迅速に対応するための事前準備と事故時の対応手順を解説し、危機管理の知識とトレーサビリティの役割を述べる。

7(10分)「表示の信頼性確保とトレーサビリティ」(ショート講義) 食品需給研究センター 山本祥平
食品表示に関わる事業者のコンプライアンスについて、近年の動向を概説するとともに、表示をめぐる事業者の信頼性を確保する上でのトレーサビリティの活用例を紹介する 。

初級検定試験は、11月26日(金)に実施します。

<講義内容への質問を受け付けます>
 1週間の間に、講義内容に関する質問を受付け、整理の上、講師陣から回答します。
 質問の方法は、参加申込者に別途、詳細を案内します。


■応用編 11月26日(金)13時00分〜16時20分 Zoomによるライブ配信 「水産物への導入のポイント」

応用編は延期し、(6)初級検定試験 16:40~17:20 終了後解説(15分)のみ実施します。(10/29更新)


13:00~13:20 (20分)
(1)「水産物の流通適正化に向けた水産流通適正化制度の施行について:全体像とポイント」  水産庁加工流通課長 五十嵐麻衣子
違法に採捕された水産動植物の流通防止等を目的とする水産流通適正化法が公布され、特定の水産動植物等について、漁獲番号等の伝達、取引記録の作成・保存(トレーサビリティの確保)、輸出入に際する証明書の添付等が義務付けられることとなった。本制度の円滑な導入に向け、全体像及びポイント等について解説する。

13:20~13:40 (20分)
(2)「水産物へのトレーサビリティ導入の枠組み」 立命館大学教授(京都大学名誉教授)新山陽子
水産物の国内流通適正化のための義務的制度および輸出規制、IUU漁獲物の輸入規制、それ以外の一般水産物など、設けられる制度に対応して、トレーサビリティの導入枠組みを整理し、水産事業者、水産物取扱事業者が取り組みやすいようにする。

― 休憩 ―

13:50~14:10 (20分)
(3)「海外の水産物トレーサビリティの現況」 食品需給研究センター 酒井純
諸外国等の漁獲証明制度が求めるトレーサビリティ、およびEU域内や米国内で漁獲または輸入され流通する水産物のトレーサビリティについて、法令の要求事項と取組み状況を概説する。アメリカのSIMPのリスク評価(違法漁獲物が流通に混入する可能性)についても解説する。
            
14:10~14:30 (20分)
(4)質疑
  上記(1)〜(3)の講義内容に関する質疑を行う。   

― 休憩 ―

14:50~16:20(90分)
(5)「水産物トレーサビリティ確保のポイント」 (田代、酒井他)
制度の対象になる品目を取り上げる(国内流通品を対象)。導入枠組み別に代表的な魚種を取り上げ、工夫を要する箇所を特定し、対処方法について受講者にも議論に参加してもらい、講師が対応策を例示する。とくに、義務化される魚種の流通各段階の取り扱いのポイントに重点をおく。

(6)初級検定試験 16:40~17:20 終了後解説(15分) 
受験者は、Zoomにアクセスしていただきます。受験希望者は、応用編を受講されない方も、恐縮ですがこの時間にアクセス下さい。参加申込者には別途、詳細を案内します。

閉講式 17:35  詳細ファイル 1 を見る(PDF)

リーフレット
主催等

主催:一般社団法人フードシステム研究所・京都
共催:京都大学大学院農学研究科生物資源経済学専攻
   東京大学大学院情報学環・学際情報学府・総合分析情報学コース、トロンフォーラム
後援:水産庁、立命館大学食総合研究センター、一般社団法人 食品需給研究センター、一般社団法人 農業開発研修センター
協力:京大オリジナル株式会社

備考

食品トレーサビリティ講習会の検定段位の運営について
■検定段位
「食品トレーサビリティ管理士」検定を実施し、下記の検定段位を認定するものとする。
「食品トレーサビリティ管理士(初級)」
「食品トレーサビリティ管理士(中級)」(本年は演習ができないため、検定を見合わせる)

■必要な講習と試験形式 (初級)
□講習原理編 講義6時間(本年に限り3時間20分)           
        応用編 演習6時間(本年は実施しない)
□試験原理編 講義に対する筆記試験
        応用編 応用編演習に対する演習試験(本年は実施しない)

■段位の認定条件
1.初級は、原理編の講義を受講し、それに対する筆記試験に合格した者
2.中級は、初級に合格し(または既に初級をもち)、演習を受講し、演習試験に合格した者
 
※本年は、新型コロナ感染症対策によりオンラインセミナーとするため、例年の演習・中級検定ができず、初級のみの検定となりますが、本年度取得された初級段位を元に検定段位を積み上げでき、来年度以降の中級試験の受験が可能です。
※初級検定段位は、京都会場、東京会場ともに共通です。