PROGRAM

Professional

専門コース(基礎/応用)

Professional専門コース(基礎/応用)

サロンLHS2023

京都大学文理融合サロン【Life、Human、Society】

2023.5.26(金) 〜 2024.3.29(金)

情報・通信経済・経営医薬・生命
終了オンライン対面
日時
2023.5.26(金) 〜 2024.3.29(金)
サロンLHS2023

京都大学文理融合サロン【Life、Human、Society】

会場
オンライン/対面
京都大学キャンパス内
受講料(税込)
①サロンA会員 300,000円②サロンB会員 100,000円
定員
各会員20社
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対象

事業会社の新規事業ご責任者、ご担当者様
事業会社の研究開発、技術企画ご責任者様、ご担当者様
新しいオープンイノベーション、産学連携を模索されている方

講師
  • 講師:曽我部 真裕
    法学研究科 教授

    1974年生まれ、横浜市出身。京都大学大学院法学研究科教授(憲法・情報法)。聖光学院高等学校、京都大学法学部、同大学院法学研究科修士課程、博士課程(中退)、司法修習生(第54期)、京都大学大学院法学研究科講師、准教授を経て2013年から現職。放送倫理・番組向上機構(BPO)放送人権委員会委員長、(一社)ソーシャルメディア利用環境整備機構(SMAJ)共同代表理事、(一財)情報法制研究所(JILIS)副理事長、日本ファクトチェックセンター(JFC)運営委員長など。著編著に『情報法概説(第2版)』(共著、弘文堂)、『憲法Ⅰ総論・統治(第2版)』『憲法Ⅱ 人権(第2版)』(共著、日本評論社)など。

  • 講師:土居 秀幸
    情報学研究科 社会情報学コース 生物圏情報学講座 教授

    2000年3月大阪府立大学総合科学部総合科学科卒業、2002年3月東北大学大学院理学研究科生物学専攻博士前期課程修了、2005年3月東北大学大学院生命科学研究科博士後期課程修了、博士(生命科学)取得。
    2008年8月日本学術振興会海外特別研究員 Carl-von-Ossietzky University Oldenburg, ドイツ(育児による採用中断、付加用務期間を含む)、2011年3月広島大学サステナブル・デベロップメント実践研究センター テニュアトラック講師、2015年4月兵庫県立大学大学院シミュレーション学研究科准教授、2021年4月兵庫県立大学大学院情報科学研究科准教授を経て、2022年10月より現職。

  • 講師:内田 由紀子
    人と社会の未来研究院 教授

    専門は社会心理学・文化心理学。特に幸福感や対人理解、対人関係について研究。1998年京都大学教育学部教育心理学科卒業、2003年同大学院人間・環境学研究科博士課程修了。ミシガン大学、スタンフォード大学などの客員研究員を経て、08年こころの未来研究センターへ。19年より現職。2019年9月~2020年5月スタンフォード大学行動科学先端研究センターフェロー。10〜13年内閣府の「幸福度に関する研究会」委員を務める。

  • 講師:保科 学世
    アクセンチュア株式会社 執行役員/AIセンター長 博士(理学)

    アクセンチュアのアナリティクス、AI部門の日本統括として、AI HubプラットフォームやAI Poweredサービスなどの各種開発を手掛けると共に、アナリティクスやAI技術活用した業務改革を数多く実現。また、デジタル変革の知見や技術を結集した拠点「アクセンチュア・イノベーション・ハブ東京」の統括として、企業のデジタル変革支援。厚生労働省 保健医療分野AI開発加速コンソーシアム構成員など中央省庁にて各種委員を歴任。一般社団法人サーキュラーエコノミー推進機構理事。

  • 講師:黒橋 禎夫
    国立情報学研究所 所長/情報学研究科 特定教授

    1994年京都大学大学院工学研究科博士課程修了。博士(工学)。2006年4月より京都大学大学院情報学研究科教授。2023年4月より同特定教授および国立情報学研究所長を併任。自然言語処理、知識情報処理の研究に従事。言語処理学会10周年記念論文賞、同20周年記念論文賞、文部科学大臣表彰科学技術賞等を受賞。

  • 講師:伊藤 達矢
    東京藝術大学社会連携センター 教授

    1975年生まれ。東京藝術大学大学院芸術学美術教育後期博士課程修了(博士号取得) 東京都美術館と東京藝術大学が連携し、アートを介してコミュニティーをつくる「とびらプロジェクト」など、多様な芸術文化プログラムの企画立案に携わる。現在、東京藝術大学が中核となる産学官民の連携事業「共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点」ではプロジェクトリーダーを担い、「望まない孤独や孤立」の解決に向けた取り組みを展開している。共著に『ケアとアートの教室』(左右舎)、『美術館と大学と市民がつくる ソーシャルデザインプロジェクト』(青幻舎)等。

内容

【開催日時】
第1回 2023年5月26日(金)
第2回 2023年7月21日(金)
第3回 2023年10月6日(金)
第4回 2023年12月1日(金)
第5回 2024年1月26日(金)
第6回 2024年3月29日(金)
各日 18時~20時 

【参加費】
●A会員 300,000円(税込): 1企業3名まで参加可、パネリストしてディスカッションにも参加可、幹事または話題提供者の先生への個別相談会の実施
※各回1回1時間程度・合計3回まで実施可(各回2回目以降は別途実施費用が発生します。)
●B会員 100,000円(税込):1企業1名まで参加可、ディスカッションには参加せず視聴のみの参加(質疑応答は可)

【特徴】
・一般向けの研究紹介ではなく、今現在、何を最先端で研究しているかを深く知ることができる機会
・なかなかアクセスできない、大学内部の議論、研究者同士の議論に触れられる機会

【実施概要】
▶各回、①講義(60分程度)、②サロン研究者のディスカッション(30分程度)、③質疑応答(30分程度)を実施
▶各回ごとにテーマを設定、テーマに関して話題提供する教員が登壇
▶各回、京都大学の多様な分野の研究者(各回20~30名)がディスカッションに参加、ディスカッション参加企業様からの問題提起や質問も可能
▶1回2時間程度×年間6回のプログラム
▶各回終了後に懇親会を実施(新型コロナウィルス規制中は懇親会中止)
▶新型コロナ・ウイルスの感染状況を睨み開催方法を検討、リアルな開催(京都大学内での開催を想定)が可能になっても、遠方からの参加が可能なように、オンラインの視聴参加を可能な形で実施
▶サロンでは文理融合・学際性を尊重し、自分たちの研究アプローチを異分野の研究者に紹介しつつ、かつ、相互に理解してもらうことを念頭に分かりやすい説明を実施

【スケジュール】
〇第1回 2023/05/26(金)18:00~20:00
幹事:経済学研究科 依田 高典 教授
話題提供:法学研究科 曽我部 真裕 教授
テーマ:「プライバシーの権利はなぜ守られなければならないのか 法学の観点から考える」

〇第2回 2023/07/21(金)18:00~20:00
幹事:情報学研究科 神谷 之康 教授
話題提供:情報学研究科社会情報学コース生物圏情報学講座 土居 秀幸 教授
テーマ:「生物圏情報学:生態系保全のための解析・予測・大規模情報の取得」

〇第3回 2023/10/6(金) 18:00~20:00
幹事:医学研究科 近藤 尚己 教授
話題提供:人と社会の未来研究院 内田 由紀子 教授
テーマ:「日本社会における個と場のウェルビーイング」

〇第4回 2023/12/1(金) 18:00~20:00
幹事:経済学研究科 依田 高典 教授
話題提供:アクセンチュア株式会社 執⾏役員/
      データ&AIグループ日本統括 AIセンター長 保科 学世 氏
テーマ:生成AIが社会にもたらす衝撃と未来

〇第5回 2024/01/26(金) 18:00~20:00
幹事:情報学研究科 神谷 之康 教授
話題提供:国立情報学研究所 所長/情報学研究科 特定教授 黒橋 禎夫 氏
テーマ:「大規模言語モデルの原理解明を目指す組織横断プロジェクト LLM-jp」

〇第6回 2024/03/29(金) 18:00~20:00
幹事:医学研究科 近藤 尚己 教授
話題提供:東京藝術大学社会連携センター 教授 伊藤 達矢 氏
テーマ:「共生社会の実現には文化的処方が効く ー超高齢社会に向けたケア×アートの取り組み」

【ご参考】過去のサロンLHSの内容
2022年
①「最適政策割当と自己選択の経済学:決めるのは政府か消費者か」
話題提供:経済学研究科  依田 高典教授
②「機械学習による予測と意思決定」
話題提供:情報学研究科 鹿島 久嗣教授
③「疫学モデルを活用した新興感染症対策の科学的助言:過去と未来」
話題提供:医学研究科 西浦 博教授
④「環境経済学における実験研究とビッグデータ分析の可能性」
話題提供:農学研究科 栗山浩一教授 
⑤「再現性の科学」
話題提供: 情報学研究科 神谷 之康教授
⑥「埋もれている自治体の健診データから、予防医学を目指す」
話題提供: 医学研究科 川上 浩司教授

2021年
①「生命システムに対するモデルフリー理論ー細胞運命の操作と遺伝子制御の予測ー」
話題提供:ウイルス・再生医科学研究所 望月 敦史教授
②「統計学を哲学するー統計はなぜ科学的根拠になるのかー」
話題提供:文学研究科 哲学専修 大塚 淳准教授
③「「社会」はいかにして”皮下にしみこむ”か? ―社会疫学からみる健康長寿達成戦略ー」
話題提供:医学研究科社会疫学分野 近藤 尚己教授
④「SDGsとEBPM:統計モデルと経済モデルの応用」
話題提供:経済学研究科 高野 久紀准教授
⑤「課題解決のための三種の神器:ドメイン知識・データ科学・システム科学」
話題提供:情報学研究科 加納 学教授
⑥「AI・シミュレーションが拓く医療・創薬の未来」
話題提供:医学研究科 奥野 恭史教授

【ご参考】サロンLHSの過去実施内容(話題提供)
●経済学研究科 依田 高典教授
『人間を動かすのはインセンティブかナッジか:融合する行動経済学・フィールド実験・機械学習』



●情報学研究科 神谷 之康教授
『ブレイン・デコーディング 脳から心を読む技術』

リーフレット
主催等

京大オリジナル株式会社

備考

【幹事からのメッセージ】
◆依田 高典 教授
データサイエンス・人工知能研究は文系・理系の学問を問わず、共通のツールになっています。そうしたツールを生命(Life)・人間(Human)・社会(Society)の問題解決にあてる研究会を、京都大学の研究科の垣根を越えて、学際的に立ち上げることになりました。また、ビジネス・サイドにも広く門戸を開き、大学の知を還元していきたいと思います。ここから新しい大学の在り方が生れることを祈り、皆さまの活発的な参加を期待します。

◆神谷 之康 教授
大学では、運営業務でいろんな分野の先生と一緒に仕事する機会があるのですが、どんな研究をされているのか案外知りません。残念なことです。このたび、依田先生のお声がけにより、人工知能やデータサイエンスを切り口として分野を横断するサロンが立ち上がりました。研究対象は異なれど使っている数学や概念は重なるので、新しいアイデアにつながる「摩擦」が起こることを期待しています。「興味深いお話ありがとうございました」では終わらないプロボカティブな議論を楽しみたいです。

◆近藤 尚己 教授
「誰も置いていかない」健康な社会づくりに向けては、学際的な協働による社会環境づくりが必須です。歴史的なイノベーションの多くが、一見無関係に思える分野や実務家同士の融合によってもたらされました。固定観念に縛られない自由な発想で多様な分野が交流する「場」として、LHSに大いに期待しています。