PROGRAM

Professional

専門コース(基礎/応用)

Professional専門コース(基礎/応用)

全国スクールリーダー育成研修 E.FORUM2023

2023.8.18(金) 〜 2023.8.19(土)
8/18 9:30~17:30 8/19 9:30~16:00

人文・哲学
終了対面
日時
2023.8.18(金) 〜 2023.8.19(土)8/18 9:30~17:30 8/19 9:30~16:00
全国スクールリーダー育成研修 E.FORUM2023
会場
対面
京都大学文学部新館および総合研究2号館
受講料(税込)
18・19日 15,000円18日10,000円、19日5,000円
定員
各日100名程度 
申込期限
2023.7.25(火) 【 定員に達し次第、受付終了 】
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対象

学校・教育委員会の関係者、教員志望の学生に限ります。

講師
  • 講師:西岡 加名恵
    京都大学大学院教育学研究科 教授

    【メッセージ】
    専門は教育方法学(カリキュラム論・教育評価論)です。各学校において、どのようにカリキュラム改善を進めることができるのかに関心を持っています。本研修が、全国の先生方の有意義な交流の場ともなることを願っています。

    【主な著書】
    『教科と総合学習のカリキュラム設計』(単著、図書文化、2016年)、『教科の「深い学び」を実現するパフォーマンス評価』(共編著、日本標準、2019年)、『高等学校 教科と探究の新しい学習評価』(編著、学事出版、2020年)

  • 講師:石井 英真 
    京都大学大学院教育学研究科 准教授

    【メッセージ】
    学校で育成すべき資質・能力の中身をモデル化するとともに、それに基づくカリキュラム、授業、評価のあり方について理論的・実践的に研究しています。本研修が、それぞれの学校の授業改善を支え励ますものになることを願っています。

    【主な著書】
    『再増補版・現代アメリカにおける学力形成論の展開―スタンダードに基づくカリキュラムの設計』(単著、東信堂、2020年)、『授業づくりの深め方』(単著、ミネルヴァ書房、2020年)、『中学校・高等学校 授業が変わる学習評価深化論』(単著、図書文化、2022年)

  • 講師:楠見 孝 
    京都大学大学院教育学研究科 教授

    【メッセージ】
    専門は教育心理学・認知心理学です。リスク社会におけるメディア・科学リテラシーと批判的思考力の育成、探究的な学習、人工知能の活用とその問題点に関心を持っています。本研修が、自らの実践を振り返り、スクールリーダーとして活躍するきっかけとなることを願っています。

    【主な著書】
    『ワードマップ 批判的思考:21世紀を生きぬくリテラシーの基盤』(共編著、新曜社、2015年) 、『メディアリテラシー:吟味思考(クリティカルシンキング)を育む』(分担著、時事通信出版局、2021年)、『教育心理学(教職教養講座 第8巻)』(編著、協同出版、2018年)

  • 講師:梅村 高太郎 
    京都大学大学院教育学研究科 講師

    【メッセージ】
    専門は臨床心理学(思春期の心理療法)です。臨床心理士・公認心理師として、教育相談機関や精神科クリニックで、主に学校年代やそこを越えた青年期のカウンセリングに携わってきました。先生方に少しでも役立つお話ができればと思っています。

    【主な著書】
    『思春期男子の心理療法――身体化と主体の確立』(単著、創元社、2014年)、『京大心理臨床シリーズ13 事例研究から学ぶ心理臨床』(共編著、創元社、2020年)

  • 講師:明和 政子 
    京都大学大学院教育学研究科 教授

    【メッセージ】
    『子どもの脳は、大人のミニチュア版、小型版ではない』。パンデミック直後から、科学者である私が一貫して発信してきたことばです。そこに込められた意味と理由を、皆様と共有できればうれしいです。

    【主な著書】
    『マスク社会が危ない 子どもの発達に「毎日マスク」はどう影響するか?』(単著、宝島新書、2021年)、『ヒトの発達の謎を解く―胎児期から人類の未来まで』(単著、ちくま新書、2019年)

  • 講師:奥村 好美 
    京都大学大学院教育学研究科 准教授

    【メッセージ】
    専門は教育方法学です。日本・オランダをフィールドに、教育評価や授業・カリキュラムのあり方について研究してきました。 E.FORUMの場が、先生方が教育のあり方を見つめ直し、編み直していく一助となりますことを願っております。

    【主な著書】
    『<教育の自由>と学校評価』(単著、京都大学学術出版会、2016年)、『「逆向き設計」実践ガイドブック』(共編著、日本標準、2020年)、『変動する総合・探究学習』(共著、大修館書店、2023年)

  • 講師:服部 憲児 
    京都大学大学院教育学研究科 教授

    【メッセージ】
    教育制度・教育政策の研究をしています。今日、教育を取り巻く環境のたいへん厳しい現実を直視しつつも、元気が出るような制度や政策を作っていく手がかりを模索しています。

    【主な著書】
    『フランスの教員養成制度と近年の改革動向』(単著、ジアース教育新社、2022年)、『コロナ禍で学生はどう学んでいたのか』(共著、ジアース教育新社、2021年)、『教育行政提要(平成版)』(共編著、協同出版、2016年)

内容

◇8月18日(金)9:30-17:30

【分科会A】「資質・能力」を育成するパフォーマンス評価―教科教育を中心に
講師:西岡 加名恵 京都大学大学院教育学研究科 教授

学習指導要領の2017・2018 年改訂においては、「資質・能力のバランスのとれた学習評価」を行っていくために、パフォーマンス評価を取り入れることが推奨されました。本分科会では、教科や総合学習(総合探究)におけるパフォーマンス評価の活用方法について概観します。また、教科におけるパフォーマンス課題の作り方を体験的に学んでいただくとともに、観点別評価の進め方についてご提案します。

【分科会B】授業づくりの深め方
講師:石井 英真 京都大学大学院教育学研究科 准教授

繰り返される改革の中で授業づくりの軸がぶれたり、若手教師への授業づくりの基本的な技や考え方の伝承に困難を感じたりしてはいないでしょうか。本分科会では、授業づくりの不易を確認し、授業デザインの「5つのツボ」を紹介するとともに、教材研究をどう進めるか、学習者のつまずきをどう読み解くかといった、授業づくりにおける基本的な考え方について、ワークショップ的な演習を通して学びます。また、「教科する(do a subject)」授業をキーワードに、授業づくりの今後の方向性についても説明します。

【分科会C】批判的思考の能力と態度を育てる―よりよい未来を築くために
講師:楠見 孝 京都大学大学院教育学研究科 教授

児童生徒の批判的思考能力と態度を育てることは、インターネットによる玉石混淆の情報や人工知能ChatGPTによる「答え」を吟味する上で、一層重要になりつつあります。本分科会では、教科学習、総合的学習/探究の時間、日常生活における批判的思考の育成について解説し、課題を体験しながら、参加者とともに考えていきたいと思います。

【分科会D】カウンセラーからみた不登校
講師:梅村 高太郎 京都大学大学院教育学研究科 講師

不登校生徒への対応は、学校現場において先生方を悩ませる大きな問題の一つかと思います。場合によっては学校関係者の誰とも会おうとしない彼ら・彼女らの姿というのは、教育現場から見えにくいものかと思います。本分科会では、カウンセラーの視点から不登校という状態がどのように捉えられ、カウンセリングを通じて彼ら・彼女らがどのように変化していきうるのかについて、お話ししたいと思います。

【講演会】ヒトの脳と心(人間らしさ)の創発・発達
講師:明和 政子 京都大学大学院教育学研究科 教授

科学技術の開発と実装によって環境は激変し続けています。2022年に公開された生成型A「I ChatGPT」は、私たちにとっての学びの意味や方法を大きく変えるでしょう。ヒトは、環境の影響を強く受けて長い時間をかけて脳を発達させていく生物です。今ほど、ヒトの脳と心の発達の科学的理解が求められる時代はありません。本講演では、ヒトの脳と心の発達についての最新の科学的知見を紹介し、次世代人類が育つ環境、社会について議論したいと思います。



◇8月19日(土)9:30-16:00

【分科会E】個別化・個性化教育の考え方―オランダのイエナプラン教育を手がかりに
講師:奥村 好美 京都大学大学院教育学研究科 准教授

中央教育審議会答申「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して」などをきっかけに、「個別最適化」「個別最適な学び」への関心が高まっています。この文脈で、オランダのイエナプラン教育に注目が集まっています。本分科会では、オランダのイエナプラン教育を手がかりに、個別化・個性化教育のあり方やそこでの教師の指導性を考えてみたいと思います。

【分科会F】教員の育成策を考える―外国の事例との比較を手がかりに
講師:服部 憲児 京都大学大学院教育学研究科 教授

たいへん残念なことに教員志願者の減少傾向が見られます。しかし、先の見通しにくい今の時代だからこそ、人を育て未来を拓く仕事を担う教員の重要性は、変わらないどころか、むしろ増していくと考えます。教員の育成は各国に共通する重要課題の1つです。この問題について、外国(今回はフランス)の事例を紹介し、教員養成、教職へのリクルート、研修(現職教員の力量形成)等についての示唆を得ながら、今後の教員の育成策の在り方を一緒に考えたいと思います。

【質疑応答セッション& 実践交流会】
講師:西岡 加名恵 京都大学大学院教育学研究科 教授 
   石井 英真 京都大学大学院教育学研究科 准教授
   奥村 好美 京都大学大学院教育学研究科 准教授


質疑応答セッションでは、事前にお寄せいただいたご質問にお答えします。また、実践交流会は、参加者の皆さまに、ご自身の実践について交流していただく機会です。交流を通して、明日の実践づくりに役立つ知見を得ていただくことを願っています。
※ご実践の成果または計画の報告(10分程度)に必要な資料を15部、ご持参ください。分科会Aで作成したパフォーマンス課題のアイデアを交流いただくのでも構いません。
※パソコンでのプレゼンをご希望の場合は、各自でパソコンをご持参ください。Wi-Fiや、iPad接続のためのアダプターが必要な場合は、ご自身でお持ちください。

リーフレット
主催等

【共催】
京都大学大学院教育学研究科 教育実践コラボレーション・センター
京大オリジナル株式会社

備考

■スケジュール
◇8月18日(金)
9:00~9:30  受付
9:30~9:45  オープニング
10:00~12:30  【分科会A】『資質・能力』を育成するパフォーマンス評価―教科教育を中心に  西岡 加名恵 教授
       【分科会B】授業づくりの深め方 石井 英真 准教授
12:30~14:00  昼休み
14:00~15:30  【分科会C】批判的思考の能力と態度を育てる―よりよい未来を築くために 楠見 孝 教授
       【分科会D】カウンセラーからみた不登校 梅村 高太郎 講師
15:45~15:50  研究科長挨拶
15:50~17:30  【講演会】 ヒトの脳と心(人間らしさ)の創発・発達 明和 政子 教授

◇8月19日(土)
9:00~9:30  受付
9:30~9:45  オープニング
10:00~11:30  【分科会E】個別化・個性化教育の考え方―オランダのイエナプラン教育を手がかりに 奥村 好美 准教授
       【分科会F】教員の育成策を考える―外国の事例との比較を手がかりに 服部 憲児 教授
11:30~13:00  昼休み
13:00~13:45  【質疑応答セッション】※事前にいただいたご質問にお答えします
14:00~16:00  【実践交流会】 西岡 加名恵 教授 ・ 石井 英真 准教授 ・ 奥村 好美 准教授