臨床倫理学 応用コース |
開催日時 | 2019年3月9日(土)10時〜17時(終了後 意見交換会) |
---|---|
会場名 | 京都大学吉田キャンパス内 国際科学イノベーション棟1階ラウンジ
https://www.saci.kyoto-u.ac.jp/access/ |
会場の住所 | 京都市左京区吉田本町 |
地図 | 地図(GoogleMap) |
参加費 | 20,000円(消費税・昼食代込)
意見交換会は別途2,000円頂戴いたします。 学生(社会人学生は除く) 3,000円(消費税・昼食代・意見交換会代込) ※参加費は当日お支払いください |
定員 | 45名程度(うち学生は5名程度)
※応募者多数の場合、選考を行います(結果は2月22日ごろにご連絡します) |
主催 | 京都大学大学院文学研究科 応用哲学・倫理学教育研究センター
京大オリジナル株式会社 |
申し込み方法 | 以下「申し込みURL」からお申し込みください。
申し込み期限:2月18日(月) |
問い合わせ先 | 京大オリジナル株式会社 研修・講習事業部 担当:山口 Eメール:kensyu@kyodai-original.co.jp |
問い合わせ電話番号 | 075-753-7778 |
チラシPDF | こちらをクリック |
イベント内容 | 本コースは、医療現場、法律、哲学等、多岐の分野に渡る専門家からの講義・演習により、実際に臨床現場で起こる倫理的な問題について、臨床倫理に関する倫理的・法的な基礎知識を身に付けたうえで、実践的な対応策を立てることができるようになることを目標に実施される集中コースです。
臨床倫理コンサルテーションや意思決定支援をより深く学びたい方、講義および受講生同士の議論を通じて様々な視点や考え方を習得したい方のご参加をお待ちしています。 本コースでは、NICUにおける治療継続・中止の判断に関する事例検討、治療中止を求めるALS患者への対応に関する事例検討を扱う予定です。 受講生は小グループに分かれて、講義の内容を踏まえたうえで、各事例に対する対応を議論し、解決策を提示することが求められます。 ◇講師・ファシリテーター 講師:佐藤 恵子(京都大学医学部附属病院 医療安全管理部 特任病院准教授) 服部 高宏(京都大学大学院法学研究科 教授) 道和 百合(群馬県立小児医療センター) 講演演者:伊藤 道哉(東北医科薬科大学医学部 医療管理学 准教授) ファシリテーター:児玉 聡(京都大学大学院文学研究科 准教授) 鈴木 美香(京都大学iPS細胞研究所 上廣倫理研究部門 特定研究員) 深川 良美(京都大学医学部付属病院 看護部・臨床研究総合センター治験管理部) 他 |
10:00〜10:10 | <開会の挨拶> |
---|---|
10:10〜12:30 | <事例1:NICUにおける治療継続・中止の判断>
【重篤な疾患をもつ子どもの治療をどうするか】 生まれつき呼吸器疾患がある春彦くん(11ヶ月)、出生時には半年くらいかと思われたが、さまざまな治療を受けることで生きてきた。しかし肺は成長せず、喘息や気胸を起こすようになってきた。担当医の樫山は、積極的な治療を望む親、それを支持する上司、親に責められて険悪な雰囲気になっている看護師の間で、春彦くんに何をどうすればよいのか、春彦くんの寝顔を見ながらハムレットの心境である。 <講師>道和 百合 群馬県立小児医療センター 神経内科 佐藤 恵子 京都大学医学部附属病院 医療安全管理部 特任病院准教授 |
13:20〜15:50 | <事例2:ALS患者への対応>
【ALSの患者さんが呼吸器をつけたくないと言ったとき】 横田さんは55歳、4年前にALSを発症し、これまで鼻マスクだけで生活できていた。しかし最近は呼吸が苦しくなり、近い将来、気管切開で呼吸器を装着する必要がある。しかし横田さんは、かねてから「呼吸器をつけてまで生きていたくない」と言っており、家族も本人の意思を尊重したいと言っている。大文字在宅医療センターで横田さんを診てきた看護師の菊地は、呼吸器をつけないことが本当に横田さんのためなのか、考え出すと夜も寝られない。 <講師>服部 高宏 京都大学大学院法学研究科 教授 佐藤 恵子 京都大学医学部附属病院 医療安全管理部 特任病院准教授 |
16:00〜16:40 | < 講演 「患者と倫理ーALS」> 伊藤 道哉(東北医科薬科大学 医学部医療管理学 准教授)
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、スペクトラムである。ALSとFTD(前頭側頭型認知症)は同じスペクトラムであり、「頭はしっかり」という“常識”は揺らぐ。「道徳的判断能力の低下は、患者、介護者双方の意思決定、生活の質、日常にもろに影響を及ぼすだけでなく、ケアに当たる者や医師の臨床マネジメントを左右し、症状のイメージにも影を落とす( DOI: 10.1080/21678421.2018.1534972)」。一方、罹病期間が長くなると、必ず閉じ込めになるという“伝説”が、人工呼吸療法の不開始、中止の問題を複雑にする。ALSの多様な変化に対応する、ICFモデルの活用をともに考える。 |
16:40〜17:00 | 修了証の授与
閉会の挨拶 |
17:10〜18:30 | 意見交換会 |