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  京都大学 ネイチャーポジティブスクール2025 ~”企業のための生物多様性”を学べる短期集中講座~
CONTENTS
開催日時第1回:10月20日(月)14:00~17:10(予定)
第2回:11月11日(火)14:00~17:10(予定)
第3回:11月26日(水)14:00~17:10(予定)
第4回:12月1日(月)14:00~17:10(予定)
第5回:12月4日(木)14:00~17:10(予定)
開催方式ハイブリッド開催(対面:京都リサーチパーク オンライン:Zoom)
会場住所対面会場:京都市下京区中堂寺南町134(JR丹波口駅 徒歩5分)
     https://www.krp.co.jp/access/
参加費121,000円(税込)(テキスト代込み)
定員法人:20社(1社2名まで受講可)
主催京都リサーチパーク株式会社、京大オリジナル株式会社
共催京都大学成長戦略本部
申し込み方法【準備中】下記フォーム(申し込みURL)より「講座お申込み」又は「オンライン説明会への参加」が可能です。 
※オンライン説明会を随時開催しています。お気軽にご参加ください。
問い合わせ先京大オリジナル株式会社 共創アシストチーム
問い合わせ電話番号075-753-7766
イベント内容■”企業のための生物多様性”について、概論~先進事例~環境評価の実習まで学べる短期集中講座!
〇生物多様性等に関する財務情報開示の世界的枠組であるTNFD最終提言が2023年に示されたことを受け、その影響がサプライチェーンを通して一部の上場企業から非上場企業、中堅企業、そして中小企業に波及する可能性が示唆されています。
〇本講座では、
・TNFDに関する概論から最終提言(LEAPアプローチなど)、環境負荷のコスト換算ツールの実習、先進企業事例まで、各界の最前線でご活躍の講師から体系的・実践的に学ぶことができます。
・第1回に名刺交換会、第5回に懇親会を予定しており、業界を超えたネットワーク構築に役立てることができます。
・お忙しい受講者のために、見逃し配信(演習部分除く)を予定しています。
〇上場企業のご担当の方はもちろんのこと、今後、上場企業からTNFDの取り組みへの協力を求められることが想定されている非上場企業や中堅企業、中小企業のご担当の方は、是非、お申込みください。
本講座のオンライン説明会を随時開催しています。上記の「申し込みURL」より「問い合わせる」をご選択ください。

■講座紹介
<ネイチャーポジティブ>
「ネイチャーポジティブ」とは、生物多様性の損失を止め、自然を回復傾向へ向かわせることを意味しており、「カーボンニュートラル」や「サーキュラーエコノミー」に続き、世界的潮流になろうとしています。
世界経済フォーラム(WEF:World Economic Forum)の調査(2020年)では、ネイチャーポジティブを実践することで、2030年までに年間10兆ドルのビジネスチャンスと約4億人の雇用を生み出す「機会」がある一方で、実践を怠ることにより世界のGDPの約半分に当たる44兆ドルもの自然が損なわれる「リスク」も指摘されています。
<押し寄せるTNFDの波>
また、ネイチャーポジティブに関連して、企業に対して自然の変化が事業活動にどの程度影響するのかなどの情報開示を求め、世界的な資金の流れを自然保全に向けるための枠組であるTNFD(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures:自然関連財務情報開示タスクフォース)の最終提言「v1.0」が2023年9月に公表されました。2024年6月段階では世界全体で416社がその枠組みに賛同し、うち109社が日本企業となっており、今後、TCFD(Taskforce on Climate-related Financial Disclosures:気候関連財務情報開示タスクフォース)と同様に、この枠組みの影響がサプライチェーンを通して、一部の上場企業から非上場企業、中堅企業、そして中小企業に波及する可能性が示唆されています。
<本講座の特徴・対象>
本講座では、そのようなTNFD等に関連して、概論から最終提言(LEAPアプローチ、4つの柱など)、環境負荷のコスト換算ツールの実習、先進企業事例まで、各界の最前線でご活躍の講師から体系的・実践的に学ぶことができます。
また、業界を超えたネットワーク構築ができるよう交流の場のご提供や、お仕事でご参加できなかった方のために見逃し配信(演習部分除く)も予定しています。
上場企業はもちろんのこと、今後、上場企業からTNFDの取り組みへの協力を求められることが想定されている非上場企業や中堅企業、中小企業のご担当の方は、是非、お申込みください。

※諸事情により、本講座に関して、やむを得ず変更又は中止する場合がありますので、あらかじめご了承ください。その場合、変更又は中止についてWEBサイトへの掲示およびお申込いただいた皆さまにはメールにてご連絡いたしますので、ご確認をお願いいたします。
※TIME TABLEの講師掲載順は登壇予定順となっております。
TIME TABLE
2025年10月20日(月) 14:00-17:10(会場:京都リサーチパーク 東地区1号館G会議室・Zoom)第1回 自然資本・生物多様性とTNFDについて
 #自然 #自然資本 #生物多様性 #TNFD #背景と経緯 #国際潮流 #TCFDメンバー #投資家目線

ご挨拶  飛彈 則雄 氏(農林中央金庫 エグゼクティブ・アドバイザー)
講義1 ⾃然関連財務情報開⽰タスクフォース(TNFD)の最近の動向
     秀島 弘高氏(第一生命ホールディングス株式会社 フェロー)
講義2 投資家サイドから⾒たTNFDへの対応
     矢野 節子氏(アセットマネジメントOne株式会社 運用本部 リサーチ・エンゲージメント部 ESGアナリスト)
質疑応答・ディスカッション
     秀島氏 矢野氏 京大オリジナル
(終了後、名刺交換会を予定しています)

・飛彈 則雄 氏:1993年日本銀行入行。政策委員会審議委員スタッフを務めたほか、日系G-SIB(海外業務)、日系大手証券会社、外国銀行・外国証券在日拠点等の金融機関に対するモニタリング業務に従事。また、金融庁(日本銀行から出向)では、保険監督者国際機構(IAIS)への参加をつうじグローバルに活動する保険会社に対する新たな資本規制の枠組み作りに参画。さらに、国際通貨基金エコノミスト(米国ワシントンDC)や日本銀行ニューヨーク事務所次長(米国ニューヨーク)等、海外勤務も経験。2025年7月からTNFDタスクフォースメンバー
・秀島 弘高 氏:1989年日本銀行入行、バーゼル銀行監督委員会関連事務に通算15年間従事。2021年4月農林中央金庫エグゼクティブ・アドバイザー(国際規制担当)、2022年11月 TNFDタスクフォースメンバー。TNFDの始め方、金融セクター向けガイダンス、バリュー・チェーンに関するガイダンス、移行計画に関するガイダンス案の作成等に関与。2025年8月より現職。「バーゼル委員会の舞台裏─国際的な金融規制はいかに作られるか」(金融財政事情研究会,2021年5月)著。
・矢野 節子 氏:アセットマネジメントOneにて、運用のサステナビリティトランスフォーメーションを推進。1996年から20年以上、株式のセクターアナリストとして、主に水産・農林、食品、飲料、小売等の企業分析及びエンゲージメントに従事。2024年4月より現職。社内のTNFDワーキングチームで生物多様性、自然資本に関する知見も深めている。
2025年11月11日(火) 14:00-17:10(会場:京都リサーチパーク ルーム2・Zoom)第2回 TNFD ~最終提言/LEAPアプローチ(概要編)について~
 #ガバナンス #戦略 #リスクとインパクトの管理 #指標と目標 #自分ごととして #LEAP概要

講義1 TNFDの基本から実践まで(①最終提⾔概要)
講義2 TNFDの基本から実践まで(②LEAPアプローチ概要)
     大谷 智一氏(みずほフィナンシャルグループ サステナビリティ・チーフストラテジスト)

・大谷 智一 氏:みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社を経て2024年から現職。農林水産業、バイオマス、バイオテクノロジーなど生物資源に関連する専門性をベースに、サステナビリティ全般の事業開発を得意とする。近年では、アフリカや東南アジアにおける生物資本関連の事業開発、みずほネイチャーポジティブ・デザイン等自然資本に関連するソリューション開発や国連開発計画(UNDP)とのアライアンス構築に従事。主な著書に『経済がわかる論点50 2020』、『バイオマスプロセスハンドブック(生物多様性について執筆)』など。
2025年11月26日(水) 14:00-17:10(会場:京都リサーチパーク ルーム2・Zoom)第3回 TNFD ~LEAPアプローチ(実践編)について~
 #Locate(接点発見) #Evaluate(診断) #Assess(評価) #Prepare(準備) #ツール(ENCORE)

講義1 ⾃然との接点の分析(Locate)
講義2 ⾃然資本の経営への組み込み(Evaluate Assess Prepare)
     大谷 智一氏(みずほフィナンシャルグループ サステナビリティ・チーフストラテジスト)

・大谷 智一 氏:みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社を経て2024年から現職。農林水産業、バイオマス、バイオテクノロジーなど生物資源に関連する専門性をベースに、サステナビリティ全般の事業開発を得意とする。近年では、アフリカや東南アジアにおける生物資本関連の事業開発、みずほネイチャーポジティブ・デザイン等自然資本に関連するソリューション開発や国連開発計画(UNDP)とのアライアンス構築に従事。主な著書に『経済がわかる論点50 2020』、『バイオマスプロセスハンドブック(生物多様性について執筆)』など。
2025年12月1日(月) 14:00-17:10(会場:京都リサーチパーク 東地区1号館G会議室・Zoom)第4回 環境負荷評価ツール”LIME3”の活用
 #環境負荷評価ツール概要 #LIME3 #実習

講義1 ⾃然の経済価値評価⼿法について
     栗山 浩一氏 (京都大学大学院農学研究科 教授)
講義2 LIME3について
実習1 LIME3実習
     伊坪 徳宏氏(早稲田大学理工学術院 教授)
 ※実習部分については、オンライン配信は行わない予定です。

・栗山 浩一 氏:1994年京都大学農学研究科修士課程修了。博士(農学)。北海道大学助手、早稲田大学専任講師、同助教授、同教授を経て、2009年より現職。カリフォルニア大学バークレー校客員研究員、環境経済・政策学会会長を歴任。専門は環境経済学,自然資本の経済評価。主な著書に栗山浩一・馬奈木俊介『環境経済学をつかむ第五版』有斐閣、栗山浩一編著『企業経営と環境評価』中央経済社がある。

・伊坪 徳宏 氏:1998年東京大学工学系研究科材料学専攻修了卒業、博士(工学)。1998年から社団法人産業環境管理協会においてライフサイクル影響評価手法を開発。2001年から独立行政法人産業技術総合研究所において環境影響評価手法LIMEの開発と産業界への応用研究に従事。2005年から東京都市大学環境情報学部准教授。2013年から東京都市大学環境学部教授。2016年から東京都市大学環境情報学研究科長。2023年から現職。著書に『LIME3 改訂増補-グローバルスケールのLCAを実現する環境影響評価手法』(編著)、『SDGs 時代の環境評価 ライフサイクル評価からわかること』などがある。

2025年12月4日(木) 14:00-17:10(会場:京都リサーチパーク 東地区1号館G会議室・Zoom)第5回 先進企業に学ぶ(大企業/京大発スタートアップ)
 #先進事例 #製造業(食品) #デベロッパー #京大発スタートアップ

講義1 サステナブルな⾷の未来に向けた共創:不⼆製油グループの⾃然への取組み
     泉 晶子氏(不二製油株式会社 経営企画本部 サステナビリティ推進部 部長)
講義2 TNFDに関する取り組み 〜地域の環境課題解決に向けての取り組み〜
     渡邊 博史氏(イオンモール株式会社 戦略統括部 地域サステナビリティ推進部 部長)
講義3 ネイチャーポジティブの科学的評価と促進 〜広域データと事業地オンサイトデータの融合〜
     石川 奏太氏(サンリット・シードリングス株式会社 代表取締役CEO)
講義4 ネイチャーポジティブビジネスの創出 〜⽣物多様性ビッグデータの構築と活⽤〜 
     藤木 庄五郎氏(株式会社バイオーム 代表取締役CEO)
パネルディスカッション
     泉氏 渡邊氏 石川氏 藤木氏 京大オリジナル
(終了後、懇親会を予定しています)

・泉 晶子 氏:国内電気機器メーカーでの国際標準化推進を経て、2019年、不二製油グループ本社株式会社入社。2023年4月より現職。グループ全社で推進するサステナビリティ経営の体制づくり及び“おいしい”サステナブルな食の共創による企業価値向上に従事。2022年より環境省「ネイチャーポジティブ経済研究会」委員。

・渡邊 博史 氏:【地域サステナビリティ推進室の取り組み】社会環境の変化への迅速な対応や地域社会の抱える課題への新たなソリューションの提供を目的に、地域の価値創造やまちづくりを強化する為、産官学連携や地域連携を進めています。特に、脱炭素・資源循環・生物多様性保全の社会におけるGX推進への取り組みを加速させる為、社会課題を事業機会に変え、真のサスティナブル企業としてステークホルダーに対して社会価値、環境価値、経済価値を創出していく仕組みづくりに取り組んでいます。

・石川 奏太 氏:筑波大学大学院生物科学専攻修了、博士(理学)、同大にてコンピューターサイエンス専攻修了、修士(工学)
筑波大研究員を経てJSPS特別研究員、仏パスツール研/東京大学大学院生物情報科学科にて微生物・ウィルスを中心としたバイオインフォマティクス研究に従事、2020年よりサンリット・シードリングス株式会社入社、2022年より現職。

・藤木 庄五郎 氏:京都大学大学院博士号(農学)取得。ボルネオ島の熱帯林にて2年以上野宿生活をする中で、環境保全を事業化することを決意。その後、株式会社バイオームを設立、代表取締役に就任。生物多様性保全と経済合理性が両立する社会を目指し、生物多様性をビッグデータ化する事業に取り組む。環境省「2030生物多様性枠組実現日本会議行動変容WG」専門委員。日本自然保護協会評議員。ISO/TC331(生物多様性)国内審議委員。

登壇者
秀島 弘高
第一生命ホールディングス株式会社 フェロー
飛彈 則雄
農林中央金庫 エグゼクティブ・アドバイザー
矢野 節子
アセットマネジメントOne株式会社 運用本部 リサーチ・エンゲージメント部 ESGアナリスト
大谷 智一 
みずほフィナンシャルグループ サステナビリティ・チーフストラテジスト
伊坪 徳宏
早稲田大学理工学術院 教授
栗山 浩一
京都大学大学院農学研究科 教授
泉 晶子
不二製油株式会社 経営企画本部 サステナビリティ推進部 部長
渡邊 博史
イオンモール株式会社 戦略統括部 地域サステナビリティ推進部 部長
藤木 庄五郎
株式会社バイオーム 代表取締役CEO
石川 奏太
サンリット・シードリングス株式会社 代表取締役CEO