イベント終了
  第2回 生態学・生物多様性科学の基礎と応用~SDGs達成に向けて科学的に自然を知る~
CONTENTS
開催日時【第2回】2019年1月17日(木)13:00~19:00
【第3回】2019年2月18日(月)はこちら
会場名京都アカデミアフォーラム in 丸の内
会場の住所東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング10階
入館方法はこちら
地図地図(GoogleMap)
参加費3回合計 1企業・各種法人(1名)80,000円(税込み)
各回ごと 1企業・各種法人(1名)30,000円(税込み)
※3回合計のお申込みでも、各回ごとで異なる参加者の聴講も可能です。
※3回全ての受講企業・法人様には、生態学研究センター認定の修了証を発行します。
定員各回30名
主催京都大学生態学研究センター
京大オリジナル株式会社
申し込み方法下記のURLよりお申込みください。
問い合わせ先京大オリジナル株式会社 研修・講習事業部 担当:川村・松本 kensyu@kyodai-original.co.jp
問い合わせ電話番号075-753-7778
申し込みURLこちらをクリック
チラシPDFこちらをクリック
イベント内容第2回 『陸域生態系の仕組みと機能』

地球温暖化、生物多様性の危機、水資源の汚濁と枯渇などに代表される地球環境問題は、人類が21世紀において解決しなければいけない課題です。環境問題は、時間・空間的に離れた事象が複雑に関連しており、その把握と解決のためには、包括的な視点で自然や社会にアプローチしなければいけません。そのために、生態系を生物のネットワークシステムと捉える生態学への社会的要請と役割は、ますます大きなものになっています。
国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)は、私たち人類の誰もが豊かで安全な暮らしを将来に渡って継続的に営めることを目的にしています。その中でも人類の基本的な生存手段である衣食住を担う「生態学・生物多様性」の持続可能性が、SDGs達成の中でも極めて重要なテーマであり、生態学の取り組みは、SDGsにおける「社会と経済の持続可能性」の根底を占めていると言えます。
「SDGsが大切なのは分かるが、具体的にどう取り組めばいいのかが分かりにくい」という声が度々聞かれますが、まずは生態学・生物多様性科学の基礎を知ることが第一歩であり、それを応用していくことがSDGs達成に向けては必要不可欠です。
しかしながら、地球環境問題の解決に向けて、「生物多様性、物質循環、人との関わり、ゲノムや遺伝子」など統合的な視点での生態学研究は少ないのが現状であり、「知識不足による解決策のレベルの停滞」「誤った助言による解決策の失敗」など、生態学に関する網羅的で正しい知識が提供されていないことによる弊害も発生しています。そのような状況を打破するために、本講座では、生態学が取り組むべき分野横断的研究において過去20数年にわたり中心的研究機関として従事してきた京都大学生態学研究センターの叡智を結集し、生態学に関する網羅的な知識や研究事例を紹介し、環境に関する自社、自団体の課題解決につながるスキルを習得することを狙いとします。
講座内容は「水域生態系」、「陸域生態系」、「生態学的解析」の3回での開催となります。生態学(水域生態系、陸域生態系、生態学的解析)について、短期間で正しい知識を習得したいとお考えの方、あるいは知識を体系的に整理し、実践力を強化したいとお考えの方の参加をお待ちしております。
TIME TABLE
【第2回】2019年1月17日(木)13時~ 陸域生態系の仕組みと機能(生態学の基礎から環境問題まで)
植物生理生態学、樹木生理学 <講師:教授 石田 厚>

温暖化等の影響により、近年、熱波や乾燥が世界各地で見られ、樹木の枯死や森林生態系の崩壊が報告されています。ここでは、植物の水吸収、樹木の乾燥耐性や乾燥枯死の生理メカニズムについて、その基礎から樹木診断について講義を行います。
【第2回】2019年1月17日(木)15時~陸域生態系の仕組みと機能(生態学の基礎から環境問題まで)
植物生態学、熱帯生態学 <講師:准教授 酒井 章子>

生命の宝庫ともいわれる熱帯林はどのような生態系なのか解説します。また、熱帯林をめぐる環境問題、とくに日本と関係の深い東南アジアの熱帯林の劣化や減少の問題について議論します。
【第2回】2019年1月17日(木)17時~ 陸域生態系の仕組みと機能(生態学の基礎から環境問題まで)
生物間相互作用、生物多様性 <講師:准教授 東樹 宏和>

生態系内では、無数の生物種がお互いに関わりあっています。動植物だけでなく、微生物も含む複雑な相互作用網について、DNAメタバーコーディングやネットワーク科学を融合した最新の研究について解説します。その上で、微生物叢分析や生態系レベルの分析がどうSDGsに関わる活動に貢献するのか、議論します。
【第3回】【第3回】2019年2月18日(月)はこちら