イベント終了
  Roadmap to 2050 カーボン・ニュートラル推進連続セミナー
第12回「熱化学応用によるグリーンエネルギーと資源循環」
CONTENTS
開催日時2022年12月23日(金)15:00~17:10
会場名オンライン開催
会場の住所オンライン開催
参加費無料
定員200名(一般の方、京都大学関係者など)
主催京都大学カーボン・ニュートラル推進フォーラム
共催京都大学オープンイノベーション機構
申し込み方法下記「申し込みURL」よりお申込みください。
※申込期限:12月22日(火)正午
 (ただし、申込多数の場合、期限前でもお断りする場合がありますので予めご了承ください。)
 (お申込み頂いた皆様へ開催後、アーカイブ配信のご案内をさせて頂きます。アーカイブ配信でのご視聴を希望される場合も、上記申し込み期限内にお申込みください。)

※参加者はパソコンなどの端末、ネット環境が必要です。
※お申込者以外の方は視聴できませんので、予めご了承ください。
※当日のイベントURLについては、ご登録のアドレスに電子メールにてお送りします。
※GmailやYahoo!メールなどのフリーメールアドレスをご利用の方、フィルタリング機能を有効にしている方は、削除フォルダ、迷惑メールフォルダもご確認ください。
※携帯メールを使用され、 メール防止フィルターをご利用の場合は、@kyodai-original.co.jpのフィルター解除をお願いします。
問い合わせ先京都大学カーボン・ニュートラル推進フォーラム事務局
(京大オリジナル株式会社:本フォーラムの一部業務は、京大オリジナル株式会社が京都大学(オープンイノベーション機構)より委託を受け、実施しています。)
 E-mail:kensyu@kyodai-original.co.jp
問い合わせ電話番号075-753-7778
申し込みURLこちらをクリック
チラシPDFこちらをクリック
イベント内容京都大学では、人、社会、環境にとって喫緊の課題であるカーボン・ニュートラルについて、研究者同士が情報共有するためのプラットフォーム「京都大学カーボン・ニュートラル推進フォーラム」を設立しました(2021 年5月)。多くの方々とこの問題を共有し対策を行うことを目的に、カーボン・ニュートラル各技術産業分野をテーマにした連続セミナーを実施しています。
カーボン・ニュートラル社会の実現に向けて京都大学の多様な研究者の視点からアプローチする各回の内容は、産業や企業規模を問わず、開発技術にご興味をお持ちで、今後の実用化に向けて京都大学との連携に関心がある方におすすめです。
※ご希望者に、別日程で登壇教員との産学連携に関する個別面談が可能です。
 (都合によりご希望に添えない場合もございます。ご了承ください)


過去のRoadmap to 2050連続セミナーはこちら↓
第1回 「太陽光発電・蓄電システム」
第2回 「バイオマス研究の新展開①」
第3回 「バイオマス研究の新展開②」
第4回 「新規二次電池の開発」
第5回 「光を活用したエネルギー技術の開発 ー人工光合成、有機太陽電池」
第6回 「太陽光発電 – 薄膜化技術を中心に」
第7回 「触媒を用いたグリーンイノベーションへの挑戦」
第8回 「未来の電気ネットワーク – 宇宙の活用」
第9回 「新しい炭素循環像を基盤にしたカーボンニュートラルの再考とケムバイオエコノミー」
第10回 「微生物・藻類の生物機能を活用したグリーンイノベーション」
第11回 「エネルギー利用の高効率化」
TIME TABLE
3分ご案内(事務局)
2分ご挨拶
  京都大学オープンイノベーション機構
ご講演(60分)講演「電池材料のリサイクルと素材生産におけるバイオマス/廃プラスチックの有効利用」
  長谷川 将克(京都大学大学院エネルギー科学研究科 准教授)

国内で消費されるエネルギーのうち約24%が素材の生産に使われています。当研究室では、素材生産プロセスの省エネルギー化・省資源化を目指し、生産/リサイクル高温乾式プロセスや廃棄物処理について熱力学的解析を行ってきました。金属や酸化物に関する熱力学データの測定と計算モデルの構築を通じて、金属精錬スラグの設計と新機能の提案、電池材料のリサイクル、有害元素の無害化などの研究を進めています。本セミナーでは、これまでの研究成果を踏まえて、使用済みアルカリマンガン乾電池のリサイクル、廃プラスチックやカーボンニュートラルのバイオマスを有効利用した酸化鉄の還元について紹介します。
ご講演(60分)講演「熱化学の応用によるグリーンエネルギーと資源循環-水素製鉄とスラグの有効利用-」
  柏谷 悦章(京都大学大学院エネルギー科学研究科 教授)

日本の粗鋼生産量は、毎年1億トン前後であり、それに伴ってCO₂排出量は日本全体の約13.5%に達しています。さらに、副産物として排出されるスラグは約3400万トンに及んでいます。1種類の素材-鉄を造るだけでこれだけ多くのエネルギーを費やしているということは、普段あまり意識しないことではありますが、我々にとって如何に鉄が重要であるかということを意味しています。この粗鋼生産プロセスにおいて、炭素還元から水素還元に代えることはそのままCO₂削減につながります。
また、スラグは、資源の塊そのものであり、排出時には1500℃以上の高温であるため、スラグの有効利用もCO₂削減の重要な手段となります。本報告では、水素製鉄の可能性に加え、報告者が開発したダブルホットサーモカップル法の説明と合わせてスラグの物性の測定と再利用ついて説明いたします。
3分ご案内(事務局)
登壇者
長谷川 将克(京都大学大学院エネルギー科学研究科 准教授)
2001年 京都大学大学院エネルギー科学研究科エネルギー応用科学専攻博士後期課程中退、2007年 博士(京都大学・エネルギー科学)
2001年 京都大学大学院エネルギー科学研究科助手(助教)
2010年より現職
受賞歴:Best Paper Award 2006(Steel Research Int.)、澤村論文賞(日本鉄鋼協会)、学術記念賞(日本鉄鋼協会)など。
柏谷 悦章(京都大学大学院エネルギー科学研究科 教授)
1984年北海道大学大学院工学研究科金属工学専攻修士課程修了、1991年博士(工学)
1984年北海道大学助手、1992年同講師、1994年同助教授
1996~98年米国カーネギーメロン大学客員教授
2009年京都大学エネルギー科学研究科准教授
2020年より現職
受賞歴(鉄鋼協会、金属学会):俵論文賞、西山記念賞、澤村論文賞(2回)、第61回功績賞、山岡賞(3回)、学術功績賞など。